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ホーム調査レポート日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売

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日本とアメリカの学漫サークル計355名を対象にアニメやマンガ等に関する消費行動を徹底調査。また平成最後に行ったアニメーター・監督・制作会社ランキングも掲載

薄山館株式会社(本社:横浜市)は、2015年にアンケートを用いて、日本の学漫サークルの大学生及びアメリカのアニメクラブメンバーを対象に、日本のアニメやマンガ、ライトノベルがどのように消費されているかを調べ、2018年に一般社団法人融合研究所ライブラリーにて発表した報告書を、コロナで延期となってしまいましたが、気分だけでもと日付は夏コミ最終日の8月15日にあわせ評論島で出される新刊のようにB5の同人誌サイズで発行しなおし『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』と題して発売しました。
アニメの視聴本数やマンガの読書冊数など基本的な質問に加え、当時回答者たちが注目していたタイトルや声優を始めとしたアニメ制作スタッフについても聞いています。
特に制作スタッフは監督やアニメーター等についても聞いており、昨今では見られなくなった平成最後のアニメーター・監督・アニメ制作会社ランキングも作成しました。

◆販売先
世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~
定価:本体2200円(税込) / 頁数:76ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4990608518

【調査概略】
本調査は、2015年1月~3月に日本の学漫サークルを、4月にアメリカのアニメクラブを対象にしたアンケート調査です。
調査実施先とアンケートの配布数は次の通り

日本 計209名
京都大学アニメーション研究会
北海道大学アニメーション研究会
北海道大学マンガ・イラスト研究会
東京外国語大学アニメ研究会
東京工業大学アニメーション研究会
日本大学国際学部
愛媛大学萌学研究会
千葉大学マンガ研究会
電通大まに研
慶應義塾声優研究会
早稲田アニメーション研究会
神奈川工科大学アニメーション研究会
日本大学現代視覚文化研究会
アメリカ 計146名
ハーバード大学
MIT(マサチューセッツ工科大学)
ボストン大学
タフツ大学
RIT(ロチェスター工科大学)
カリフォルニア大学バークレー校
スタンフォード大学

 

質問項目は、①アニメの視聴、②マンガの購読、③ライトノベルの購読の3つに大別し、質問項目は全部で23問です。

今回は発売告知ということで、アニメ視聴に関する結果を一部抜粋します。

【結果概略】
◆週平均視聴本数
まずは手堅く視聴本数から見ていきましょう。

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像1

2本刻みで分けてみると、日本の傾向としては、「3~4本」が最も多く、次いで「1~2本」、三番手に「5~6本」が来て、四番目が「9~10本」となりました。
対してアメリカは、「1~2本」が一番多くそこから右肩下がりで減っていき、日本と同じように「9~10本」で少し上がりました。
そして平均は日本が7.4本でアメリカが4.8本。「0本」はアメリカの方が少ないことから、少なくともアニメに触れてはいる人はアメリカのほうが多いのでしょうが、視聴本数においては日本に軍配が上がりました。しかしスマートフォン向けゲームやホロライブ等Vtuber系コンテンツが普及している2021年現在の大学生がどれくらい見ているのかは気になるところです。

◆今見ている、または見ようとしているアニメの中で、最も注目しているタイトル(10位まで)

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像2

続いては当時回答者たちが注目していたタイトルです。
まず日本の傾向としては、『アイドルマスター シンデレラガールズ』が筆頭に上がり、次いで『艦隊これくしょん』三番手に『SHIROBAKO』が上がりました。アメリカを見てみますと調査当時に丁度放送されていた『Fate Stay/night UBW 2期』が最も注目されており、二番手が同数で『血界戦線』と『サイコパス2』となり、日本と比べるとオシャレ感が漂う作品が上がりやすいという印象を受けました。

◆アニメ視聴時の使用メディア
 

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像3

この設問は本来、TVでアニメが放送されていない海外でどのようにして見ているのか、いうなれば違法視聴の実態を把握するために用意したものですが、調査時の2015年には既にクランチロール等の正規の配信サイトがあったため、日米の視聴方法の違いを明らかにする意図で用意しました。
当然のごとく日米で結果に違いが出ました。日本は「TV」と「ストリーミング」に集中し、対してアメリカでは「ストリーミング」と「ダウンロード」に集中しました。
2021年現在においては、Netflixも台頭してきているため、今調べたらまた違った結果になるのではないかと推察します。
尚アメリカの「その他」はアニメクラブ上映会で、風景は次の写真のとおりです。
左がカリフォルニア大学で右がスタンフォード大学、学外からなのかはわかりませんが40~50代の参加者が多数見受けられました。

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像4

◆最も注目している監督上位10位

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像5

日本と海外のオタク層を対象にしたアニメスタッフに関する調査はこれが初めてではないかと思われます。
また、スタッフというコアな情報のためか回答者数は減ってしまい、日本では76名の回答者に対して48人の監督の名前が上がり、アメリカでは31名に対して21人が上がりました。
日本の傾向ですが、1位に「新房昭之」が来ました。2015年調査当時の回答者たちが大体中学3年から高校3年の頃に『魔法少女まどか☆マギカ』が放送されたことを鑑みれば、心に名前が刻まれたとしてもおかしくはないでしょう。続いての「水島努」ですが、これは調査当時『SHIROBAKO』が放送されていましたし、納得の行く結果と言えます。
アメリカは回答数は少ないながらも、日本では名前が上がっていなかった「いしづかあつこ」や「松本理恵」の名前が出ていました。それと思いの外「湯浅政明」の名前が書かれていました。『The八犬伝~新章~』第4話で知った、などということは絶対ないでしょうから『四畳半神話大系』や『ピンポン』あたりでアメリカでも名を馳せたのでしょう。

◆最も注目している声優上位10位

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像6

監督の次に聞いたのは声優でしたが、アメリカは35名の回答者に対して27人の名前が上がり、日本は119名の回答者に対して110人の名前が上がりました。
全体的に日本では、声優の人気が強いようですが筆者がそこまで声優に詳しくないので、2015年の学漫サークルとアニメクラブのトレンドはこんな感じだという認識でお願い致します。

◆最も注目しているアニメ制作会社上位10位

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像7

回答人数は日本のほうが多かったものの、アメリカでは回答者数が54名と監督や声優を抜いて一番多い項目となりました。アメリカでは思いの外、制作会社を気にしているようです。また日本は当然のことながらアメリカも主要なアニメ会社は抑えているようで、このあたりはアニメクラブの面目躍如と言ったところでしょう。

◆最も注目しているアニメーター上位5位

日米オタク的消費行動比較調査の決定版『世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~』発売のサブ画像8

1位は「浅野元」で6名が名前を書いていました。恥ずかしながら筆者、このアンケートで初めて浅野氏の名前を知りました。2位は『天体のメソッド』のEDを全て一人で担当していた「江畑諒真」。そして3位はアニメ様こと小黒祐一郎氏のアニメスタイルなどで度々言及されていた「井上俊之」等が上がりました。
関東アニメーション研究会連合に属している自主制作アニメのサークルにアンケートを配ったということも原因としてはあるでしょうが、作画に対して少なからず回答者たちが興味を示していた所に、筆者は日本の底力を感じました。
特に「井上俊之」の名前が上がったあたりは、小黒氏が行っているアニメスタイルイベントでの作画に対する啓蒙活動の賜物だと実感するとともに、非常に嬉しく感じたことを覚えています。
尚、今回の告知では上位5人しか載せられなかったものの、日本では48人のアニメーターの名前が上がり、当然のごとく「松本憲夫」といった名だたるアニメーターはもちろんのこと、中には放送予定の『チェンソーマン』の監督をされる「中山竜」の名前がありました。この時は『夜ノヤッターマン』で注目されていたと記憶しています。
またアメリカも、てっきり0人だろうと予想していたので、3名が答えしかも5人のアニメーターの名前が上がったのには驚嘆しました。

以上で結果概略は終了です。
今回は概略ということで、限られた結果しか掲載することが出来ませんでしたが、他にはアニメに関する情報源やマンガ・ライトノベルについても調べており、更にはランキングも10位以下全て掲載しております。
また今回掲載していない「その他スタッフ」では、アメリカの回答者数が唯一日本を上回った設問となり、アメリカでは脚本家や音楽関連を特に重視しているという日本とは異なる傾向が表れていました。
6年前と情報は古いものの、日本の学漫サークルとアメリカのアニメクラブの学生を対象に徹底的に調査して得られた結果は、未だ色褪せることはないという自負はありますので、ご興味有りましたら是非ともお手にとって頂けたら幸いです。
本著は現在Amazonで販売しております。

世界アニメ・マンガ消費行動レポート「弐」~日米学漫サークル対決~
定価:本体2200円(税込) / 頁数:76ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4990608518

本著の発売に合わせ、2009年に行った調査の報告書も発売しました。
世界アニメ・マンガ消費行動レポート2009
定価:本体1320円(税込) / 頁数:58ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4990608526

また、世界10カ国1800人のアニメ・マンガファンを調査してまとめた前著も引き続き販売しております。
世界アニメ・マンガ消費行動レポート
定価:本体2750円(税込) / 頁数:186ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/499060850X

 

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