■ 堤大介監督最新作『ONI』の脚本家を岡田麿里が担当。新ビジュアルも初公開!
短編『ダム・キーパー』で2015年アカデミー賞®にノミネートされたアメリカ・カリフォルニアと日本・金沢に拠点をおくアニメーションスタジオ「トンコハウス」は、岡田麿里を新作『ONI』の脚本家に抜擢。岡田麿里と言えば、『さよならの朝に約束の花をかざろう』の脚本・監督、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがっているんだ。』『泣きたい私は猫をかぶる』などの脚本を担当した、海外でも評価の高い日本を代表する脚本家。『ONI』の制作主要言語は英語。最終脚本は英語であり、日本人の脚本家として異例の抜擢。『ONI』は堤大介が日本の民話の世界観をモチーフにしたオリジナル作品。
- 『ONI』 あらすじ
日本神話に登場する変わり者の神さまや妖怪たちの世界で、自由奔放に生きるおてんば娘、おなり。
伝説で語り継がれる偉大な英雄に憧れ、次なる英雄になるため毎日稽古に励むが、自分の父、なりどんはヘンテコな神様で何も教えてくれない。古来から山の神々が恐れる「ONI」の脅威が迫り来る中、おなりは平和な山を守ることができるか?
堤大介 Dice Tsutsumi
2021年第48回アニー賞にて、ジューン・フォーレイ賞を受賞。本作『ONI』では原案・監督。東京出身。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。ブルー・スカイ・スタジオで、ビジュアル・ディベロップメント・アーティストとして『Ice Age』『Robots』『Horton Hears a Who! 』の制作に携わる。2007年にピクサーに招聘され、アート・ディレクターとして『トイストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティー』を手掛ける。ピクサー時代からの盟友であるロバート・コンドウ氏と共同監督を務めたオリジナル短編映画『ダム・キーパー』がアカデミー賞®にノミネートされた後、ピクサーを退社し、同氏と共にトンコハウスを設立する。堤氏は熱心な慈善活動家としても知られ、「トトロの森プロジェクト」と「スケッチトラベル」にて陣頭指揮を執る。
プロデューサーは2021年エミー賞ノミネートされたサラ・K・サンプソン(Sara K. Sampson)。
ロバート・コンドウと、ケーン・リーが製作総指揮を務める。制作パートナーには、日本有数のCGプロダクションの三社が参加。Megalis VFX、Marza Animation Planet、Anima Inc.といった豪華な顔ぶれが揃っている。
堤大介のコメント
ルックについて
このユニークなストーリーに相応しいビジュアルを探るため、手書きやコマ撮り、CGなど色々な手法を試し追求した結果このルックに辿り着きました。日本の伝統的な民芸にあるような作り手の温もりが伝わる手作り感にこだわり、トンコハウスにとって重要な色と光の演出にこだわっています。
岡田麿里との取り組みについて
まずは英語の作品を日本語の脚本でスタートするという前例のない座組みをサポートしてくれたネットフリックスに感謝します。
岡田麿里さんは言語に関わらず以前から大好きな脚本家でした。すでに沢山素晴らしい作品を書いてきた人ですが、何より、キャラクターの闇と光を隠さず書ける人であるところが、僕にとって大切なクオリティでした。実際一緒にやってみて旧友のように意気投合し色んな意見をぶつけ合いながら素敵な脚本を書いていただきました。
岡田麿里のコメント
トンコハウスと仕事をするのは、期待とともに不安もありました。言葉の壁、アメリカと日本のアニメ制作の違いなど、自分に乗り越えられるだろうかと。でも、そんな不安も『ONI』の企画書を見せてもらって吹っ飛びました。堤大介監督の個人的な過去にてらいなく迫った物語は、私にも重なる部分が多く、なおかつ多くの人に「これは自分の物語だ」と感じてもらえるはずだと。どんなに難しい問題が起きたとしても、絶対にやりたいと覚悟が決まりました。
現場がはじまって。立場は関係なく活発な議論が交わされ、それがあらかじめ製作工程の中に組みこまれていることに驚きました。日本では、各々が専門をつきつめていくことが重んじられていて、他分野の人からの意見を聞ける機会があまりないのです。脚本にいろんな人からアドバイスをもらえ、逆に演出面や絵などで意見を求められることで、離れた場所で仕事をしていてもチームを身近に感じました。言葉についても、監督とトンコハウスが万全の体制をとってくれて、脚本作業に没入できました。そしてなにより、物語の根っこにある大切にすべき部分は、どこの国でも変わらないのだと信じられました。チームONIの一員になれたことが、本当に幸せです。
- トンコハウスについて
トンコハウスは、元ピクサーのロバート・コンドウ氏と堤大介氏が設立した米国のアニメーションスタジオ。二人が共同監督として制作した短編映画『ダム・キーパー』がアカデミー賞®にノミネートされる。その卓越した探究心と類まれな創造性が様々なメディアで高く評価されており、『ダム・キーパー』のグラフィックノベル3部作がアイズナー賞にノミネートされ、2018年には『丘の上のダム・キーパー』シリーズでアヌシー国際映画祭の最優秀テレビ作品賞の審査員賞を受賞。そして、2021年には美術部門で『Go! Go! Cory Carson』が2つのエミー賞を受賞。
トンコハウスは現在、日本・金沢にも二つ目のスタジオを作り、世界中のパートナーと手を取り合いながら、
「Inspire Curiosity」
ストーリーを通じて「楽しさ」と「新しい世界の見え方」を届け、世代を超えたすべての人々の好奇心を刺激する
というミッションを掲げて作品制作に取り組んでいる。
Tonko House 公式サイト:http://www.tonkohouse.com/jp/
- 堤大介と岡田麿里のトークイベントが開催決定!
トンコハウスが主催するオンラインコミュニティ「Dirty Pals」会員限定で、堤大介と岡田麿里の対談が実現。脚本制作の舞台裏、日本各地でのリサーチについて、言語の壁、『ONI』への想いなどここだけのトークを余すことなくお届けします。
日程:10月23日(土) 13時〜
参加方法:Dirty Pals会員限定 Zoomリンクでオンライン配信
トンコハウスのオンラインコミュニティ「Dirty Pals」とは?
トンコハウスの会員制オンラインコミュニティ「Dirty Pals(ダーティパルズ)」は、月額1,650円(税込)で様々なコンテンツをお楽しみいただけるサービスです。トンコハウスの創設者である堤大介とロバート・コンドウによる、アニメーション制作の舞台裏公開日誌やライブトーク、国内外からゲストをお呼びするトークイベント、コミュニティ内での共同制作プロジェクトなど、グローバルなアニメーション制作の世界に触れられるコンテンツが満載となっています。
「Dirty Pals」のご入会はこちら▶︎ https://dirtypals.tonkohouse.jp/