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- 『私たちは凸凹している』とは…
メンズ服を手掛けるアパレルメーカーでデザイナーとして働くサキは仕事に野心を燃やすアラサー女子。しかし男社会の会社ではキャリアはなかなか伸びず、苦悩する日々でした。
ある日、酔いつぶれたサキはアキラと名乗る年下の男の子と運命的な出会いを果たします。転がるように恋に落ちたサキだったが、アキラは目には見えない障害を抱えており――。
発達障害を抱える男子とキャリア志向の女子の不器用な恋。どちらもこの国において生きづらさを抱えて生きてきたふたりを、『ゼイチョー!〜納税課第三収納係〜』(講談社刊/全4巻)、『かぞくを編む』(講談社刊/全3巻)などで社会問題へと切り込んだ作品を描いてきた著者・慎 結が描きます。
慎 結による新シリーズともなる『私たちは凸凹している』。サキとアキラの恋の行方はぜひ、コミックスでご確認ください。
▼中面紹介
- 『私たちは凸凹している』発売に際し、著者・慎 結からコメントも到着
今回コミックス発売にあたり、著者・慎 結からコメントも到着しております。
【コミックス発売に寄せた著者・慎 結によるコメント】
コミックス『私たちは凸凹(でこぼこ)している』が、’21.9.8に紙、電子で発売です。
「フェミニズム」「発達障害」を扱った作品のご提案をいただいた時、長く心にあった事を漫画にする機会だと思いました。
私は障害があります。
私は一日中不安に支配され、思うように物事をこなすことができません。以前は非正規公務員と兼業していましたが、限界に達し、今は漫画を描くのが精一杯です。仕事以外はほぼ寝込んでいます。
登場人物のアキラは、私や友達、障害児教育を専門とする身内のアドバイス等を再構成したキャラクターです。
私は、マジョリティが構築した社会で「普通」に生きることを強制されていると感じています。まるで「アキラ」を置いてきぼりにして社会は動いていて…支援を求めれば、これまで散々やってきて、すでに疲れ果てたことを、さも新しいことのように こうすれば良いと提言され、時に攻撃を受けることさえあります。
ただ好きなことをしたいし自由に行動したくても、「普通とされること」に届かない。だから手を貸してほしい、変えてほしいと言ってるだけなのに。
具体的な内容は漫画に描くので、ここには描きません。
また、主人公のサキは、女性であるが故に理不尽な扱いを受けます。これも珍しいことではなく
女性が男女平等の声をあげると、同じように提言や攻撃が飛んできます。
この作品はヘテロラブが中心ですが、踏みつけられてる人間の物語です。
私の知識や力量不足で、伝わっているか不安なこともあるし、実際そうだと思います。加えて、自覚していないことも多いだろうと考えています。描いていると自分の中にある他者への偏見や差別心に直面します。
そういった中で言葉や絵の表現を選びながら描いています。
コミックス1巻の続きからは、2人が直面する社会の問題(2人の問題ではありません)が加速していく予定です。ぜひ、サキとアキラと、2人の周りの人達を見守っていただけたらと思います。
慎 結
- 書籍情報
歪な私たちは、一生に一度の恋に落ちた
『私たちは凸凹している』①
著者:慎 結
定価:726円(税込)
レーベル:BRIDGE COMICS
発行:株式会社KADOKAWA
【あらすじ】
「男は要らない!仕事に生きる!!」
メンズ服を手掛けるアパレルメーカーでデザイナーとして働くサキは仕事に野心を燃やすアラサー女子。しかし意外にも男社会なアパレル業界ではキャリアはなかなか伸びず苦悩する日々だった。ある日、酔いつぶれたサキはアキラと名乗る年下の男の子と運命的な出会いを果たす。転がるように恋に落ちたサキだったが、アキラは目には見えない障害を抱えていた――。
誰もが違う個性を持って生きている。生きづらさを抱える男女の恋の行方は…!?
【書誌情報ページ】
https://www.kadokawa.co.jp/product/322102000331/
【ComicWalkerで第2話まで無料公開中!】
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