少し昔の佐賀が舞台のボーイ・ミーツ・ガール。のどかな背景と佐賀弁、子ども時代あるあるが懐かしくて心地よい漫画
株式会社マガジンハウス(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:鉄尾周一)は、業界大注目の漫画家・メグマイルランドが描く漫画『棕櫚の木の下で 1.』の単行本を発売したことをお知らせいたします。
作者の作品を読み、感銘を受けた現代芸術家の奈良美智氏からは『棕櫚の木の下で』発売にあたり推薦文が届いた。
記憶の底に残っていた幼い頃の日々を思い出している。方言は時や空間を超える触媒でもある
── 奈良美智
■あらすじ
つい忘れてしまうけれども、見るものすべてが輝いていたあの頃──
小学生の南里ソテツは、同じクラスの鍋島かりんに出会い、自分たちを取り巻く世界の様々なことを知っていく。
自分の名前の由来である植物のこと。
モールス信号で言葉を使わず気持ちを伝えることができること。
すごいとか嬉しいとか気まずいと切ないとか、些細な感情を自分以外の誰かと共有すること。
季節が移り変わる佐賀の風景の中で描かれていく2人の日々のエピソードは、
なんでもない日常のように見えるが、それはとても特別でかけがえのない時間だった──
躍動感のあるプリミティブな作画、心地よいテンポの佐賀弁のセリフ、緻密に計算されたストーリー、共感性の高い子供時代の思い出あるあるに、作者の並外れた才能が発揮されており、文化的な価値の高さが感じられる。
触覚や味覚・嗅覚を追体験させるような、不思議なデッサン
文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出された『水辺のできごと』から本作に引き継がれる“子どものちょっとした仕草の描写”の巧みさ。ページを存分に使ったユニークな演出と、薄墨を用いた闇夜の表現なども見どころ。
《名だたる著名人が絶賛》
作者のメグマイルランドは無名の新人作家にもかかわらず連載当初から業界関係者からの評価が特に高く『このマンガがすごい2024』(宝島社刊)「人気漫画家におすすめマンガを聞くコーナー」にて漫画家・岡田索雲氏が「棕櫚の木の下で」を紹介。
また漫画家・榎本俊二氏がX上で絶賛しており、続話が更新されるたびに本作の魅力が感想とともにつぶやかれている。
また本作を読んだ書店員からも以下のような熱い感想が多数寄せられている。
《書店員さんからの感想続々》
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16ページの蘇鉄や35ページの台風が細かく描かれているのがとても印象的でした。(紀伊國屋書店 イトーヨーカドー木場店 宮澤様)
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子ども時代の感覚にひっぱり戻してくれる吸着力がありながらも心地よい作画とお話のテンポ感をあじわってみてほしい作品。(三省堂書店 東京ソラマチ店 今泉様)
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飲み込まれてしまいそうな動きのある絵が素晴らしく、紙で読む意味を感じられる作品。(代官山 蔦屋書店 熊谷様)
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大人の女性に好んで手に取って頂けると思います。(ブックスタジオ 大阪店 國富様)
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素直に素敵な作品だと思った。長く大切に売っていきたい作品です。(文禄堂 荻窪店 山内様)
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大人になると当たり前になり忘れていた童心を思い出しました。(芳林堂書店 高田馬場店 田迎様)
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ジブリ作品がお好きな方に手に取って頂けそうです。(MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 森山様)
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子どもたちが話す佐賀弁の響きの強さと温かさが心地よい漫画。自分の思い出ではないのに懐かしさがこみ上げてくる一冊です。(六本木 蔦屋書店 野中様)
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異世界作品が圧倒的なコミック業界の中で、久しぶりに懐かしさを感じる作品に出会えた。(匿名希望)
■作者プロフィール
メグマイルランド
漫画家、画家、イラストレーター。小学生時代を佐賀で過ごし、その記憶を元に描いた漫画『水辺のできごと』が文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出され、注目を集める。他、自主制作など多数。
■書誌情報
書名 :棕櫚の木の下で 1.
著者 :メグマイルランド
発売日 :2024年8月22日
価格 :1,320 円(税込)
仕様 :A5・184ページ
ISBN:978-4-8387-3283-8
発行 :株式会社マガジンハウス